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​RACE REPORT/Rd.3 Nurburgring GP

​ついに復活!99号車ROWEがポールtoウィン!

開幕2戦で不振だったマシンが活躍し、シリーズ争いは混戦模様に。

​予選

2018年6月22日に開催されたLCブランパンGT第3戦ニュルブルクリンクGP。

F1やDTM、本家ブランパンシリーズでも使用されるドイツの世界有数のサーキットであり、ここを走り慣れているプレイヤーも多くシリーズ前半戦のターニングポイントとなるであろう1戦だ。

今回の大きなトピックスはまず、公式BoP更新に伴いLCブランパンシリーズでもBoPが変更されたことだろう。

参加車両の中ではAMG GT3・911RSRの2台がパワー-1%、R8LMSがパワー+1%となり、シリーズランキング上位を占める3台の性能変更は今後のシリーズ争いに大きな影響を与えそうだ。

また、開幕戦・第2戦とトップ10に入れなかった#22GT-R・#98M6・#99M6の3台にはパワー+1%の救済処置が与えられ、特に予選では毎回パフォーマンスを見せているROWEの2台にとっては背水の陣といえるニュル戦となった。

予選ではそのROWEの#99M6が1’55.584というタイムで今季初ポールポジションを獲得。

2番手には#72フェラーリが1'55.771で着け、この2台のみ55秒台をマーク。

前回1-2フィニッシュを決めたアウディのWRTはYAM・メリーの両プレイヤーが欠場し、1号車にゴリライチ、17号車にレガシィを起用して、1号車ゴリライチがウエイトハンデ2%ながら予選3番手(1'56.124)と大健闘。

​一方BoPで下方修正を受けたAMGと911は苦戦し、AMGは44号車の8番手(1'56.315)が最上位でランキングトップ4号車は14番手(1'57.175)、911は911号車が9番手(1'56.396)となった。

​決勝

99号車を先頭に聖地・ニュルでの1時間レースの火蓋が切られた。

​まずは全車大きな波乱もなく大きな隊列となってレースを進めていく。

しかしランキングトップの4号車AMGがハザードを出しスローダウン

開幕戦から続いているハンコントラブルが解決しておらず、このニュルではひどくその症状が多発してしまう。

レースは8分を経過し、予選で55秒台を出していた2台が集団から抜けてマッチレースとなっていく。

​3番手#63ウラカンは先の展開に備えて燃費走行に徹し9位までの集団を作る。

​3番手集団の争いは激しさを見せていく。#114RCFが#1R8を抜いて4番手に上がり#63ウラカンに猛チャージし、#911ポルシェは14分経過時点でシューマッハSでコースオフし10番手へ後退。

#44AMGはレースペースが良く#98M6・#66R8を抜いて6位まで浮上する。

​レース19分経過時点でシケインに設置されたポールが消失​したことでフルコースイエローが発動された。

マシン整列に時間が掛かりコーションラップは2周となったことでコーション解除のタイミングでレース開始から25分が経過し、ピットオープンタイミングとなった。

​ここで3番手の#63ウラカンや5番手#1R8などがピットイン。

​レースリスタート直後の1コーナーで実質4番手を走行していた#114RCFがスピン!

上位入賞のチャンスを逃してしまう。

​最初にピットに入った中では#1R8が大きく差を広げてトップでピットアウトする。

​#44AMG・#114RCFは翌周にピットイン。トップ2をはじめとする残りのマシンの大半は最終ピットオープンタイミングとなる33分経過時点でピットインを行なった。

​ここで#99M6と同様に救済を受け上位進出を狙っていた#98M6が、ブレーキングミスからピット進入の分離帯に衝突してしまう。

​全車がピットインを終えてトップに立ったのは、#99M6よりもピット時間短縮を行なった#72フェラーリ!

そこにピット時間が短かった#1R8と#63ウラカンを加えた4台がトップ集団となる。

その後方では#66R8と#44AMGの5番手争いが激しく、7番手#23GT-Rを挟んで、8番手で復帰したのが予選から不調のランキング4位#43AMGで、ランキング3位#911ポルシェ・ランキング2位の#17R8と争う。

​ピット分離帯にクラッシュしてしまった#98M6は14番手までドロップしてしまった。

​レース38分経過時点で#63ウラカンが#1R8を抜いて3番手浮上。トップ2台を追う。

​その後方では8番手争いに加わろうとしていた11番手走行中の#76アストンが回線トラブルで痛恨のリタイアを喫した

​レース42分経過。8番手争いは#43AMGと#911が入れ替わる。

​トップ争いは#1R8のペースが上がらず、#72フェラーリ、#99M6、#63ウラカンの3台に絞られた

​#72フェラーリと#99M6では#99M6の方がペースが良く、レース残り15分を切ると#99M6が仕掛けるシーンが多くなり始めるが、#72フェラーリもラインを変えて必死の攻防を見せる。

このバトルで#63ウラカンも差を詰め3台の争いが激しさを増していく。

​一方ピット時間短縮を狙って燃料搭載料をかなり絞った#1R8は後半に燃費走行を強いられ、ストレートで#66R8と#44AMGに先行を許す。

​この2台も4番手を争ってバトルを繰り広げる。

​レース残り7分でトップ争いに決着がつく。

​3コーナー立ち上がりで僅かにリアをブレイクさせた#72フェラーリに対し、4コーナーで#99M6がインを差しオーバーテイク!

​同じ周に4番手争いも決着。#66R8のインを#44AMGが差していく。#66R8は燃料に余裕がなくこの後は#44AMGが差を広げていった。

​その後方では1度は#43AMGとの差を広げていっていた#911がややペースを落とし、3台の8番手争いへ

​#43AMGが#911ポルシェに仕掛けそこねた隙を突いた#17R8がシケイン進入でインを狙う。

​#43AMGの牽制を受けながら#17R8が並びかけるが2台は接触。ポジションは変わらぬまま8番手争いの決着はついた。

​いよいよ迎えたファイナルラップ。#72フェラーリとは約1.5秒のリードを築き、#63ウラカンもタイヤ摩耗が進みペースが上がらない。

過去2戦の不運が過りながらも、優勝に向けトップを走る#99M6

​最後のバックストレートで6番手の#23GT-Rが#66R8を捉えて5番手へ浮上する。

その後方では7番手だった#1R8がガス欠によりスローダウンし、#911ポルシェが7番手へ浮上した。

​これによりこの2台は手堅くポイントを獲得して、シリーズランキングで同ポイントの2位となり、ランキングトップの#4AMGとは4ポイント差まで迫ることとなった。

​最後の1周も危なげなくこなして、このニュルラウンドを制したのは#99M6!

開幕2戦で苦汁を舐め続けた鬱憤をここで晴らし、ランキングも6位まで急浮上を果たした。

​4位には#44AMGが入り、BoP変更で辛いながらもまだAMGには戦闘力があることを証明する結果となった。

​一方レースで2位表彰台を獲得していた#72フェラーリだが、レース後にシケインポール倒しのぺナルティが与えられて決勝結果に5秒加算された。

この為2位と3位が入れ替わり、#63が2位入賞しシリーズランキングでも4位まで浮上する結果となった。

開幕2戦で振るわなかった車両が気を吐いた第3戦ニュルブルクリンクGP。

ランキングトップの#4AMGが15位と苦戦したため、ランキングはトップから9位までが僅か13ポイント差という混沌とした展開になってきた。

しかし今回BoP変更で振るわなかった感がある#4AMGや#43AMGはこの結果からウエイトハンデが下ろされ、次戦鈴鹿ではノーウエイトで挑むことになるためまだまだ展開を読むことができない。

そして、#99M6と共に背水の陣で挑んだはずの#98M6を始めとして#22GT-R、#88AMGは次回鈴鹿でパワー+1%救済を得て巻き返しを図ることができるのかにも注目したい。

2018 LC BLANCPAIN SERIES Rd.4 SUZUKAは2018年7月8日(日)21時より開催。

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